★初期ボーカルのセヴァスチャン・バックが、大好きすぎる(笑)
-金属音的な固い響きと、ガラスのような透明感-
声が、いいんです。金属音的な固い響きと、ガラスのような透明感。それでいてとても強くて、永遠のティーンエイジャーのような純粋さと、脆さ。いろんなカラーが入り混じって、それで一つの声。まるで、光を反射して七色に輝くように、メロディごとに声のカラーが変わっていく。ハードな歌を歌うとき、声にはどうしても力が入ってしまうので、声にニュアンスや表情をつけることは、たやすいことではないと思います。
★Wasted Time、声の良さが存分に発揮された名曲
-バラードとしての「繊細さ」を前面に出せている表現力-
セバスチャン・バックはごく自然にそれができている稀有なボーカリストだと思います。特に、このWasted Time。彼の声の良さが存分に発揮された名曲です。かなりガッツリとシャウトしているのに、けしてしつこくない。むしろ、バラードとしての「繊細さ」を前面に出せている表現力が、感動ものです。
ボーカリストとしてとても尊敬しているので、ちょっと熱く語ってしまった(笑)。この曲は大好きなので、私もよく練習して歌います。
★記憶に残る曲を挙げるなら、Quicksand Jesusも
こちらもがっつりシャウトしまくりなんだけど、バラード感たっぷりという。Aメロが切ないメロディだからでしょうか。
★音楽的一期一会、バンドという奇跡
-Monkey Business もSkid Row らしさ全開-
バンドというものは、時としてすごい偶然で「これしかない」的な組み合わせが実現しますね。セバスチャン・バックはもうSkid Rowにはいないので、これらの曲が、このまま再演されることはもうない。音楽的一期一会。その瞬間しかない素晴らしいタイミングで出会えたことに、感謝です。